アプリ開発の基本
主著に「実録・天皇記」「蛙のこえ」「仮面と素顔」など。
しかし、テレビ人間が映像によって国境の壁を破壊するとてつもない力を発揮したように、パソコンもボーダレス社会に生きる個人の思考を進化させる最適機械だというのが私の判断である。
パソコン人間は、個人として、パソコンを媒体(メディア)にして、世界に開かれている。
そして、バーチャル(仮想現実)とは観念存在である人間の本質なのだ。
問題は、パソコンと向き合い、バーチャルしか信じないということにあるのではない。
ひとくパソコンを通じて得た情報を、まるで宝のように、わが胸の内だけに秘匿しておくことにある。
せっかくパソコンを駆使できるのに情報の「交通」をしないことだ。
しかし、初期の、まだパソコンが普及していなかった時代ならいざ知らず、現在、パソコンに秘匿すべき希少価値をもつ情報など存在しない。
そういう意味のパソコン・オタクは、現在ではごく少数になった。
情報収集ということは、パソコンの場合、すべて互換性のある情報である。
個人のために集めた情報が、多くの人に、そのまま利用可能な形になっている。
それがパソコンの威力だ。
ノートに書かれた日記やメモばかりでなく、かなり公的な論文でもそのままの形で他人に利用されるなどということが、稀ではなくなったのだ。
私は、さらに進んだ形(と言えるのかどうか)の情報館の未来を考えている。
国立・公立情報館は、原則として「公開」の難しい、不可能な書物や情報を収納する。
これに対して、私立・個人立情報館は「公開」可能なものを収納する。
(ただし、国立・公立図書館の大部分は、私立・民営にするという前提条件がある。
)「情報」が商品となって全面的に流通する社会が、高度情報化社会である。
商品にならないもので、しかし、民族として、人類として、残すべきものはある。
そういうものは、国が残す。
公的に残す手だてをする。
それしか確実に残す道はない。
それに対して、私立情報館の主力は、おそらく企業体になる。
そうしなければ、ビジネスをスムーズに行っていけないからだ。
もちろん、情報提供には原則として料金がかかる。
個人立情報館は、基本は、バーター制である。
物々交換だ。
しかし、実はここが質的にも、量的にも、パソコン通信の普及拡大とともに情報館の主力となる可能性があるのだ。
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